2017年大学入試センター試験問題

地理B

地 理 B

(解答番号

 

  

 

 

第 1 問
次の図 1 を見て、世界の自然環境と自然災害に関する下の問い(問 1 ~ 6)に答えよ。(配点 17)

 

問1 地球には多様な海底地形がみられる。次ページの図 2 中の①~④は、図 1 中の線 A ~ D のいずれかに沿った海底の地形断面を示したものである。線 B に該当するものを図 2 中の①~④のうちから一つ選べ。ただし、深さは強調して表現してある。


 

問2 北半球の高緯度の海域では海氷の分布に違いがみられる。図 1 中に示した海域 J ~ M のうち、海氷に覆われにくい海域の組合せとして最も適当なものを次の①~⑥のうちから一つ選べ。

 

① J と K

 

② J と L

 

③ J と M

 

④ K と L

 

⑤ K と M

 

⑥ L と M


 

 

問3 次の図3 は、いくつかの地点における最寒月と最暖月の月平均気温、および最少雨月と最多雨月の月降水量を示している。図 3 中の P ~ S は、図 1 中に示した地点 ア ~ エ のいずれかである。エ に該当するものを下の①~④のうちから一つ選べ。



 

 

 

問4 次の図4は、アドリア海沿岸のヴェネツィア(ベネチア)周辺の地形を示したものである。図4 に関連したことがらについて述べた下の文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。

 

ヴェネツィア(ベネチア)周辺には、河川や海の営力によって形成された様々な地形がみられる。沿岸流で運ばれた砂や泥などによって構成される力の ①砂洲 がみられ、それによってアドリア海と隔てられたキの水域は 潟湖(せきこ)(ラグーン) に位置する。この水域には、河川が運搬した砂や泥などによって形成されたクのような 陸繁島(りくけいとう) がみられる。ケ の島々に立地する旧市街地は、砂や泥が干潮時に現れる ④干潟 の高まりを利用して形成された。


 

問5 自然災害にともなう被害は、各地域の自然環境とともに社会・経済状況などに影響される。次の図5 は、1978年から2008年の期間に世界で発生した自然災害*について、発生件数**、被害額、被災者数の割合を地域別に示したものであり、図 5 中の X ~ Z は、アジア、アフリカ、南北アメリカのいずれかである。X ~ Z と地域名との正しい組合せを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。

*死者10人以上、被災者100人以上、非常事態宣言の発令。国際救助の要請のいずれかに該当するもの。
**国ごとの件数をもとに地域別の割合を算出。 大規模自然災害の場合には、複数の国



 

問6 次の図6 は、ある地域の火山防災マップである。図 6 から読み取れることがらを述べた文として下線部が適当でないものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 地点 サ の農地では、火山噴火が生じた場合、火山灰が降って農作物に被害が出る可能性がある。

 

② 地点 シ の国道では、火山噴火が終わった後にも、土石流が発生して通行ができなくなる可能性がある。

 

③ 地点 ス の家屋は、火山噴火にともなって生じる火砕流の熱風で焼失する可能性がある。

 

④ 地点 セ の家屋は、土石流の影響によって損壊する可能性が低いのに対して、火砕流の被害を受ける可能性は高い。


 

 

第 2 問
資源と産業に関する次の問い(問1 ~ 6)に答えよ。(配点17)

 

問1 日本の農業とそれに関連したことがらについて述べた文として下線部が適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 外国産の安価な農産物の輸入増加を受け、政府は農業経営の効率化を支援している。

 

② 消費者が食料品の生産地を知ることができるように、牛肉についてはトレーサビリティ(生産履歴追跡)制度が整備されている。

 

③ 世界的に遺伝子組み換え作物の生産量が増えており、それらを使用した加工食品が輸入されている。

 

④ 輸送技術の発達により冷凍野菜の輸入量は増加しているが、生鮮野菜は鮮度を保つことが困難であるため輸入量は伸びていない。


 

 

問2 次の図1 は、いくつかの地域について、農林水産業*従事者1人当たりの農地面積とGDP(域内総生産)に占める農林水産業のを示したものであり、①~④は、アジア、アフリカ、オセアニア、北アメリカのいずれかである。アジアに該当するものを図1中の①~④のうちから一つ選べ。

*狩猟業を含む。


 

問3 バイオマスエネルギーとその利用について述べた文として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① EU(欧州連合)では、環境負荷を減らすために木くずなどを発電用の燃料として利用することが推進されている。

 

② 食用の穀物がエネルギー源として利用されることもあるため、食料価格の高騰をまねくおそれがある。

 

③ 大規模な発電施設の開発を必要とするため、発展途上国ではほとんど利用されていない。

 

④ 燃焼しても大気中の二酸化炭素の総量に与える影響が小さいため、カーボンニュートラルなエネルギーとされる。


 

問4 次の表1 は、いくつかの国について、エネルギー輸入依存度*と鉱工業就業人口の割合を示したものであり①~④は、イギリス、オストラリア、ドイツ、日本のいずれかである。ドイツに該当するものを表 1 中の①~④のうちから一つ選べ。

*1次エネルギーの総供給量に対する輸出入量の比率で、マイナス値は輸出量が輸入量を上回っていることを示す。

表 1

 

    (単位:%)
エネルギー輸入依存度 鉱工業就業人口の割合
93.7 17.9
60.5 21.0
38.9 11.5
-147.4 11.7

統計年次は、エネルギー輸入依存度が2012年、鉱工業就業人口の割合が2013年。
World Development Indicatorsなどにより作成。


 

問5 次の図 2 中の ア ~ ウ は、石炭の生産量、輸出量、消費量のいずれかについて、上位8か国 ・ 地域とそれらが世界に占める割合を示したものである。 指標名と ア ~ ウ との正しい組合せを、次ペー ジの①~④のうちから一つ選べ。

 

 
生産量
輸出量
消費量


 

問6 次の カ ~ ク の文は、デトロイト、バンコク、ロッテルダム(ユーロポート)のいずれかを中心とする工業地域の特徴をそれぞれ述べたものである。地域名と カ ~ ク との正しい組合せを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。

 

カ 20世紀中頃に貨物輸送のための港湾施設が河川沿いに整備され、石油化学コンビナートが立地する大規模な臨海工業地域として発達した。

 

キ 水運をいかして、周辺地域で生産された粗鋼やエネルギー資源と結びつき、20世紀初頭から大量生産方式により自動車が製造されてきた。

 

ク 都市の郊外に工業団地がつくられて外国からの投資による工業化が進展し、1990年代以降は自動車組立工業が発達した。

 

 
デトロイト
バンコク
ロッテルダム
(ユーロポート)


 

第 3 問
都市・村落と生活文化に関する次の問い(問1 ~ 5)に答えよ。(配点 15)

 

問1 次の写真 1 中の ア ~ 工 は、世界の都市でみられる住宅景観を示したものである。写真 1 中のア ~ エ のうちからを説明した文として下線部が適当でないものを下の一つ選べ。

 

① ア はモスクワであり、建物が整然と配置された集合住宅地区が郊外に形成されている。

 

② イ はロサンゼルスであり、庭や車庫を持つ低層の戸建て住宅地区が都心部に形成されている。

 

③ ウ はアモイ(中国)であり、さまざまな大きさや高さの建物が高密度に混在している。

 

③ エ はニュルンベルク(ドイツ)であり、教会などの歴史的建築物や高さのそろった中層の建物からなる旧市街が保存されている。


 

問2 都市や村落の成り立ちについて述べた文として最も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 唐の長安を模して、放射・環状の街路網を特徴とする計画都市が、古代の日本にも建設された。

 

② 江戸時代の日本では、社会が安定したことで、主要な街道の中継点や分岐点に自治権をもつ自由都市が形成された。

 

③ 西部開拓時代のアメリカ合衆国では、タウンシップ制のもとで、直交する道路に沿って家屋が隣接する集村が形成された。

 

④ 近代には、業革命の進展にともなって、マンチェスターやエッセンなどの工業都市が成長した。


 

問3 次の図 1 は、いくつかの国における人口の偏在の度合い*と1人当たりの国内地域間格差を示したものであり、①~④は、オーストラリア、オランダ、南アフリカ共和国、メキシコのいずれかである。オーストラリアに該当するものを図 1 中の①~④のうちから一つ選べ。

*総人口のうち、人口密度の高い上位10%の地域に住む人口の比率。

人口の偏在の度合い

統計年次は、人口の偏在の度合いが2012年、1人当たり総生産の国内地域間格差が2010年。

OECD, Regions at a Glance 2013により作成。

図 1


 

問4 次の図 2 は、いくつかの時期における東京圏(島嶼(とうしよ)部を除く東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の市区町村別人口増加率を示したものであり、カ ~ ク は、1985年~1990年、1995年~2000年、2005年~2010年のいずれかである。図 2 中の カ ~ ク について古いものから年代順に正しく配列したものを下の①~④のうちから一つ選べ。



 

問5 次の図 3 は、老年人口率*、老年人口の増加率、老年人口1,000人当たりの養護老人ホーム**定員数を都道府県別に示したものである。図3 に関することがらについて述べた下の文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。

*総人口に占める65歳以上の人口の割合。
**自宅での介護が難しい高齢者が入所する介護施設。

 

日本では高齢化が進んでいるが、高齢化の進展には地域差がある。①老年人口率は、三大都市圏よりも非大都市圏で高い。また、非大都市圏に比べ、②老年人口の増加率が高い地域は三大都市圏に多く③老年人口1,000人当 たりの養護老人ホーム定員数も三大都市圏で多い傾向がある。三大都市圏では④高度経済成長期に流入した当時の若年層が高齢期に入り、さらなる老年人口の増加が見込まれる。


 

第 4 問
次の図1を見て、中国に関する下の問い(問1 ~ 6)に答えよ。(配点 17)

 

問1 次の ア ~ ウ の文は、図 1 中の A ~ C 付近のいずれかにみられる特徴的な地形について述べたものである。ア ~ ウ と A ~ C との正しい組合せを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。

 

ア 風で運ばれたレスが厚く堆積している高原がみられる。

 

イ 石灰岩が侵食されたタワーカルストがみられる。

 

ウ 氷河によって形成されたモレーンがみられる。

 

 
A A B B C C
B C A C A B
C B C A B A


 

問2 次の図 2 中の①~④は、図 1 中の J ~ M のいずれかの都市における月平均気温と月降水量をハイサーグラフで示したものである。Mに該当するものを図 2 中の①~④のうちから一つ選べ。



 

問3 次の図3 は、いくつかの農作物の作付面積について、中国*全体に占める省**ごとの割合を上位10省まで示したものであり、カ ~ ク はイモ類、茶、野菜のいずれかである。カ ~ ク と品目名との正しい組合せを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。

*台湾ホンコン、マカオを含まない。
**省に相当する市・自治区を含む。

 
イモ類 イモ類 野菜 野菜
野菜 イモ類 野菜 イモ類
野菜 野菜 イモ類 イモ類


 

問4 次の図4 は、中国各地の観測地点における、冬季の大気中の硫黄酸化物濃度を示したものである。図4 から読み取れることがらとその背景について述べた下の文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。

 


中国では大気汚染が深刻化しており、原因物質の一つである硫黄酸化物の排出には、石炭の燃焼が大きく影響している。冬季の硫黄酸化物濃度をみると。①古くから重工業が盛んな P 地域に値の高い地点が多く②冬季に暖房の使用が多い寒冷な Q 地域にも値の高い地点がみられる。また、経済特区の設置により経済発展が進む③温暖な気候の R 地域では値低い。硫黄酸化物濃度の高い地点から拡散する大気汚染物質は、④貿易風の風下に位置する朝鮮半島や日本列島の降水を酸性化させるなど、国境を越えた影響も引き起こしている。


 

問5 中国では、沿海部と内陸部の経済発展に違いがある。図 1 中のシャンハイ(上海)市とチンハイ(青海)省にかかわることがらについて述べた文として最も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① シャンハイ市では、都市出身者と農村出身者の戸籍の違いによる医療などの社会保障の格差は小さい。

 

② シャンハイ市の経済成長は著しいが、冷蔵庫やカラーテレビの普及率はいまだに低い。

 

③ チンハイ省では西部大開発が進み、中国最大の油田から沿海部に石油が供給されている。

 

④ チンハイ省のシーニン(西寧)とチベット自治区のラサを結ぶ鉄道が開通し、省内の経済活動が活発化しつつある。


 

問6 中国には、数多くの民族が居住している。少数民族が多く居住する地域にかかわることがらについて述べた文として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 学校教育では、少数民族独自の言語の使用が認められていない。

 

② 漢族の人口が増加し、少数民族と漢族との摩擦や衝突が発生している。

 

③ 少数民族の風俗習慣には独自性があり、漢族と異なる信仰や食文化もみられる。

 

④ 域独自の自然環境や文化が観光資源となり、観光客が増加している。


 

第 5 問
スペインとドイツに関する次の問い(問1 ~ 5)に答えよ。(配点 14)

 

問1 次の図1 はスペインとドイツの国土を模式的に示したものである。また、下の図 2 中の ア と イ は、図 1 中の X と Y のいずれかの経線*に沿った標高の分布を示したものであり、次ページの図 3 中の A と B は、図 1 中の X と Y のいずれかの経線に沿った年降水量の分布を示したものである。図 2 中の ア と イ および図 3 中の A と B のうち、ドイツに該当する正しい組合せを、次ページの①~④のうちから一つ選べ。

*線 X ・ Y の実距離は等しい。

 
標 高
年降水量 A B A B


 

問2 次の図4 は、スペインとドイツにおけるいくつかの農作物の主な産地を示したものであり、①~④はオリーブ、小麦、ブドウ、ライ麦のいずれかである。 ブドウに該当するものを、図 4 中の①~④のうちから 一つ選べ。



 

問3 次の図5 は、スペインとドイツの国土を四分割*したものであり、下の図 6 中の カ と キ は、図5 のように分割した範囲に含まれるスペインとドイツのいずれかの人口規模上位 20 位までの都市について、都市数を示したものである。 また、次ページの表1 は、スペインとドイツの人口規模上位 5 都市における日系現地法人数**を示したものであり、D と E はスペインまたはドイツのいずれかである。図 6 中の カ と キ および表 1 中の D と E のうち、ドイツに該当する正しい組合せを、次ページの①~④のうちから一つ選べ。

*島嶼部を除いた大陸部分の国土を対象に正方位で四分割した。
**日本企業の出資比率が 10 %以上(現地法人を通じた間接出資を含む)の現地法人数。

(単位:社)
  人口規模順位
1 位 2 位 3 位 4 位 5 位
D 58 64 2 0 1
E 8 33 32 12 36

 

 
都市数
日系現地法人数 D E D E


 

問4 スペインとドイツはともにEU(欧州連合)諸国と密接な経済関係がある。次の図7 は、いくつかの国におけるそれぞれの国に対する輸出額を示したものであり、サ ~ セ はスペイン、ドイツ、フランス、ポルトガルのいずれかである。 スペインに該当するものを下の①~④のうちから一つ選べ。



 

問5 スペインとドイツの移民および外国旅行について述べた次の文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。

 

スペインには歴史的経緯や文化の共通性により、①南アジアからの移民が多い。ドイツには②トルコからの移民労働者が多く流入し、西ドイツの経済発展に大きな役割を果たした。外国旅行をみると、ドイツもスペインも海外への旅行者の送り出し、海外からの旅行者の受け入れが活発である。外国旅行の送り出し数と受け入れ数を比較すると、③ドイツは送り出し超過であり、④スペインは受け入れ超過である。


 

第 6 問
高校生のノゾミさんは、次の図1 に示した壱岐島(いきしま)(長崎県壱岐(いき)市)の地域調査を行った。 この地域調査に関する下の問い(問 1 ~ 7)に答えよ。(配点 20)

 

問1 ノゾミさんは、壱岐島に向かう前に、次の図2 の20万分の1 地勢図(原寸、一部改変)を使って壱岐島の地形を調べた。 図2 から読み取れる地形について説明した下の文章中の下線部①~④のうちから、適当でないものを一つ選べ。

 

壱岐島は溶岩台地が広い範囲を占める平坦な島で、①最も高い地点のは100 m 以下である。 地点 X 付近は島内で最も広い沖積平野であり、②内海(うちめ)に流入する河川の流域に属する。島の西部にはリアス海岸がみられ、また、④島の北東部の赤瀬鼻(あかせばな)には海食崖が形成されている


 

問2 芦辺港に着いたノゾミさんは周囲の景観を観察した。次の図3 は、図 2 中の Y の範囲における1926年と2006年に発行された2万5千分の1 地形図(原寸、一部改変)である。図3 から読み取れるこの地域の変化について述べた文として最も適当なものを次ペー ジの①~④のうちから一つ選べ。

 

① 芦辺から当田触(とうだふれ)へ向かっていた主要道路は、他の道路の整備によって寸断されている。

 

② 芦辺港南北両岸の一部水域が新たに陸地化され、そこには両岸とも水田がみられる。

 

③ 芦辺港の南北を結んでいた渡船が廃止された。

 

④ 梅ノ木(うめのき)ダムが建設され、水力発電が行われるようになった。


 

問3 ノゾミさんは、芦辺港周辺を歩いて観察するうち、地形や農地の景観の違いに気づいた。次の写真 1 中のA ~ C は、図 3 中の ア ~ ウ のいずれかの地点において矢印の方向を撮影したものである。A ~ C と ア ~ ウ との正しい組合せを、下の①~⑥のうちから一つ選べ。



 

問4 バスで壱岐島を回ったノゾミさんは、図 2 中の Z 付近で、背後に樹林をともなった民家が数多くあることに気づき図書館に立ち寄って収集した資料から、その樹林が背戸山(せどのやま)と呼ばれることを知った。次の図4 は、その資料に掲載されていた、背戸山を備える伝統的な民家の模式図である。この背戸山が形成された主な目的を述べた文として最も適当なものを下の①~④のうちから一つ選べ。


① 竜巻による被害を軽減する。

 

② フェーン現象による高温の風を防ぐ。

 

③ 冬の季節風を防ぐ。

 

④ やませによる被害を軽減する。


 

問5 芦辺港に戻って漁港を見学したノゾミさんは、漁業協同組合で話を聞くことにした。次ページのノゾミさんと漁業協同組合職員との会話文中の空欄 カ と キ に当てはまる語の正しい組合せを次ページの①~④のうちから一つ選べ。

 

ノゾミ 「壱岐島では漁業が盛んなのですね。どんなものがとれるのですか」

 

職 員 「ウニやマグロ、ブリも有名だけど、最も多いのはやっばりイカだね。イカ釣り漁船がたくさん見えるだろう」

 

ノゾミ 「壱岐島の周りは好漁場になっているということですか」

 

職 員 「島の北西に七里ヶ曽根(しちりがそね)というバンク(浅堆)があって、そこが好漁場になっている。 また( カ )が流れ込んでいるのも要因として大きいね。 そのおかげで壱岐島では真珠も養殖されている」

 

ノゾミ 「なるほど。では、壱岐島の漁業経営にはほかにどんな特徴がありますか」

 

職 員 「全国的な問題だけど、漁獲減や後継者不足が深刻だね。 また表1 を見ると、全国に比べて壱岐島の漁家の経営規模は( キ )といえるね」

 

表 1

  壱岐市 全 国

経営体*の
漁業種区分
海面養殖業 1.2 15.8
沿岸漁業 93.5 78.5
沖合・遠洋漁業 5.3 5.7

1経営体*当たり
漁船数**
1 隻 93.6 85.4
2 ~ 4隻 5.8 13.3
5 隻 0.6 1.3

*企業なども含まれるが大半は個人経営の漁家。ただし、過去1年間における漁業の海上作業従事日数が30日未満の個人経営の漁家を除く。
**無動力漁船、船外機(取り外し可能なエンジン)付漁船を除く。
統計年次は2013年。
漁業センサスにより作成。

 

 
寒 流 寒 流 暖 流 暖 流
大きい 小さい 大きい 小さい


 

問6 壱岐島の離島としての特徴に関心をもったノゾミさんは、いくつかの社会的な指標から壱岐市と長崎県内の他の市町とを比較した。次の図5 は、長崎県内の人口 5万人以上の市の分布と、長崎県におけるいくつかの指標を市町ごとに示したものであり、E ~ G は、居住する市町内で買い物をする割合*、小学校の複式学級率**、人口 1,000 人当たりの医師数のいずれかである。指標名と E ~ G との正しい組合せを、次ページの①~⑥のうちから一つ選べ。

*購入金額に占める割合。通信販売による購入は他の市町での買い物に含める。
**全児童数に占める複式学級(複数の学年をまとめて授業を行う学級)児童数の割合。

図 5


統計年次は2012年。
長崎県の資料により作成。

 

 

 

 
居住する市町内で買い物をする割合 E E F F G G
小学校の複式学級率 F G E G E F
人工1,000人当たりの医師数 G F G E F E


 

問7 ノゾミさんは、壱岐島の自然災害や防災について詳しく調べることにした。調査の目的とその方法について述べた文として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 壱岐島と九州本土を結ぶ船が欠航した日の風の強さや波の高さを知るために気象庁のウェブサイトを参照する。

 

② 近世以降に発生した災害やその対策について調べるために、壱岐島の郷土史に関する文献を参照する。

 

③ 近年発生した大雨による災害にともなう被災家屋や被災者の数を知るためにAMeDAS(アメダス、自動地域気象観測システム)のデータを検索する。

 

④ 将来起きうる津波によって浸水が予測される範囲を調べるために、海岸沿いの地形を観察する。


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