2017年大学入試センター試験問題



政治・経済 解答 第4問 問5~8正解

第 4 問
次の文章を読み、下の問い(問 1 ~ 8)に答えよ。(配点 24)

 

私たちが経済活動を行う上で a 貨幣 は必要不可欠なものである。そもそも各国において複数の流通貨幣、すなわち通貨が存在していたが、19 世紀以降には多くの国が単一の自国通貨を定めるようになった。たとえば日本では、19 世紀後半に市中銀行の銀行券の新規発行を禁止し、日本銀行を唯一の発券銀行とした。このように中央銀行が国内唯一の発券銀行となった結果、中央銀行は自国通貨の発行量などをめぐり国内の b 金融 に対して影響を与えることが可能になった。とくに第二次世界大戦後から、 c 物価 の安定とともに雇用や景気などに配慮した金融政策が実施されてきた。しかし、変動相場制への移行後には、各国の通貨制度が動揺する事態も多くみられるようになった。たとえば d 財政 の運営が行き詰まった国の通貨への信用低下が e 国際的な資本移動 を生じさせ、深刻な通貨危機に発展することもあった。こうした動揺とともに国家と貨幣との関係も変化し、貨幣のあり方は多様化しつつある。 f ユーロ のように複数の国で用いられる通貨や、ビットコインや地域通貨などの中央銀行が発行にかかわらない通貨もみられるようになった。同一の貨幣が用いられる範囲では g 市場取引 が盛んに行われる傾向にあり、通貨制度の変化は国際経済や h 地域経済 にも影響を与えうる。私たちは、貨幣のあり方について注視し、議論を深めていく必要があるだろう。

 

問5 下線部 e に関連する財政危機や金融危機についての事例の記述として誤っているものを次の①~④のうちからつ選べ。

 

① 第二次石油危機後のメキシコでは、累積債務問題が表面化した。

 

② 住宅バブルが崩壊したアメリカでは、サブプライムロン問題が表面化した。

 

③ ギリシャ財政危機では、財政状況が悪化したギリシャの国債利回りが高騰した。

 

④ アジア通貨危機では、資本流出に見舞われたタイの自国通貨が高騰した。

 

問6 下線部 f に関連して、次の A ~ D は、ヨーロッパにおける地域統合と共通通貨の導入とをめぐる出来事についての記述である。これらの出来事を古い順に並べたとき 3番目にくるものとして正しいものを下の①~④のうちから一つ選べ。

 

A 欧州経済共同体(EEC)が発足した。

 

B 欧州中央銀行(ECB)が設立された。

 

C ユーロの紙幣および硬貨の流通が始まった。

 

D 欧州連合(EU)が発足した。

 

① A

 

② B

 

③ C

 

④ D

 

問7 下線部 g に関連して、次の図には、ある財の完全競争市場における当初の需要曲線と供給曲線とが表されている。いま、この市場において、均衡点が A から B に移動したとしよう。このような均衡点の変化を生じさせた要因として最も適当なものを下の①~④のうちから一つ選べ。

 

問 8 下線部 h について、次の文章中の空欄

に当てはまる語句の組合せとして最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

 

地域経済を活性化させるために、日本においては、教育、医療、福祉などさまざまな分野の規制を緩和する

が設けられ、実験的な事業の支援が行われてきた。一方、地域経済の担い手の一つである中小企業による取組みも重要である。たとえば新たな市場を開拓するベンチャー・ ビジネスや、市場規模が小さいながらも既存の分野の隙間を意味する

に活路を見いだす企業も出てきている。

 

① ア 財政再生団体  イ 地場産業

 

② ア 財政再生団体  イ ニッチ産業

 

③ ア 構造改革特区  イ 地場産業

 

④ ア 構造改革特区  イ ニッチ産業

 

設 問 正 解 配 点
問5 4 3
問6 2 3
問7 4 3
問8 4 3

 

 

 

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