2017年大学入試センター試験問題



政治・経済 解答 第4問 問1~4正解

第 4 問
次の文章を読み、下の問い(問 1 ~ 8)に答えよ。(配点 24)

 

私たちが経済活動を行う上で a 貨幣 は必要不可欠なものである。そもそも各国において複数の流通貨幣、すなわち通貨が存在していたが、19 世紀以降には多くの国が単一の自国通貨を定めるようになった。たとえば日本では、19 世紀後半に市中銀行の銀行券の新規発行を禁止し、日本銀行を唯一の発券銀行とした。このように中央銀行が国内唯一の発券銀行となった結果、中央銀行は自国通貨の発行量などをめぐり国内の b 金融 に対して影響を与えることが可能になった。とくに第二次世界大戦後から、 c 物価 の安定とともに雇用や景気などに配慮した金融政策が実施されてきた。しかし、変動相場制への移行後には、各国の通貨制度が動揺する事態も多くみられるようになった。たとえば d 財政 の運営が行き詰まった国の通貨への信用低下が e 国際的な資本移動 を生じさせ、深刻な通貨危機に発展することもあった。こうした動揺とともに国家と貨幣との関係も変化し、貨幣のあり方は多様化しつつある。 f ユーロ のように複数の国で用いられる通貨や、ビットコインや地域通貨などの中央銀行が発行にかかわらない通貨もみられるようになった。同一の貨幣が用いられる範囲では g 市場取引 が盛んに行われる傾向にあり、通貨制度の変化は国際経済や h 地域経済 にも影響を与えうる。私たちは、貨幣のあり方について注視し、議論を深めていく必要があるだろう。

 

問1 下線部 a に関連する記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 貨幣には、取引の仲立ちを行う価値貯蔵手段としての機能がある。

 

② マネーストックとは、中央政府が保有する貨幣残高のことである。

 

③ 管理通貨制度の下では、通貨発行量は中央銀行の保有する金の量によって制限されない。

 

④ 預金通貨は、財・サービスの対価の支払手段として用いられることはない。

 

問2 下線部 b についての記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 日本では、家計の金融資産のうち現金・預金の占める割合が最も大きい。

 

② 日本では、グロ ーバル化をうけて直接金融から間接金融への移行が進んでいる。

 

③ ノンバンクとは、預金業務と貸出業務を行う金融機関である。

 

④ 信用創造とは、企業が金融機関に債務を滞りなく返済することで追加的な資金調達が可能になることをいう。

 

問3 下線部 c の変動に関する記述として正しいものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① スタグフレーションとは、不況とデフレーションとが同時に進行する現象のことである。

 

② デフレスパイラルとは、デフレーションと好況とが相互に作用して進行する現象のことである。

 

③ コスト ・ プッシュ ・ インフレーションは生産費用の上昇が要因となって生じる。

 

④ ディマンド ・ プル ・ インフレーションは、供給が需要を上回ることにより生じる。

 

問4 下線部 d に関連して、次の表は、日本における国の一般会計の歳出と歳入との推移を示したものである。この表から読みとれる内容として正しいものを下の①~④のうちから一つ選べ。

 

(単位:兆円)

  1980年度 1990年度 2000年度 2010年度
歳出 43 66 85 92
うち公債費 5 14 22 21
歳入 43 66 85 92
うち公債金 14 6 33 44

(注) 数値は当初予算で、小数点以下を四捨五入している。また、公債費とは国債の元利払いを指し、公債金とは国債発行による収入を指す。
(資料) 財務省 Webページにより作成

 

① 1980年度の公債依存度は20パーセント以下である。

 

② 1990年度の甚礎的財政収支(プライマリーバランス)は黒字である。

 

③ 2000年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)は黒字である。

 

④ 2010年度の公債依存度は20パーセント以下である。

 

設 問 正 解 配 点
問1 3 3
問2 1 3
問3 3 3
問4 2 3

 

 

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