2017年大学入試センター試験問題



日本史B 解答 第4問 B問5正解

第 4 問
近世の文化・政治・社会に関する次の文章 A ・ B を読み、下の問い(問1 ~ 6)に答えよ。(史料は、部省略したり、書き改めたりしたところもある。)(配点16)

 

B 1787 (天明7)年は、政治・社会に関する大きな変動が起きた年である。

が老中に就任し、いわゆる「寛政の改革」が始まった。この年、 c 江戸や大坂など多くの都市で、商家が襲われる打ちこわしが発生し、数年来の飢饉により各地で多発した百姓一揆とあいまって、社会不安が増大していた。京都では困窮民が天皇の御所の周囲を拝礼してまわるという事態が発生した。当時朝廷は幕府の統制下にあって政治的発言をすることは難しかったが、政治や社会に深い関心をもっていた光格天皇は幕府に対し、困窮民の救済を打診するとい う異例の対応を行った。同じく1787年に行われた光格天皇の大嘗祭では、古い儀式が数多く再興された。これは、武家政権成立以前の天皇像を理想とする、光格天皇の君主意識のあらわれとされる。この天皇は、のちに幕府との間で

を引き起こし、対立することもあった。 d 尊王思想が興隆 するなか、朝廷をめぐる新たな動きもみえはじめた年といえよう。

 

問5 下線部 c に関連して、次の史料は、1787年の江戸の打ちこわしの際に、先手(さきて)組に出された指示である(『御触書天明集成』)。この史料に関して述べた下の文 X · Y について、その正誤の組合せとして正しいものを下の①~④のうちから一つ選べ。

 

史料

御先手(注1)長谷川平蔵(ほか9名略)

町方騒々しき趣相聞え候に付、組のもの(注2)召し連れ、今日より相廻(まわ)り、暴れ候ものども召し捕え、町奉行へ相渡さるべく候、(もっと)も手にあまり候はば、切捨てに致し候ても苦しからず候間、(その)趣心得らるべく候(略)

 

(注1) 先手:先手組のこと。幕府の軍事部門(番方)のー組織で、江戸城・将軍の警備や江戸の治安維持を担当。
(注2) 組のもの:長谷川平蔵らが率いる与カ・同心。

 

X 先手組に、江戸市中の見回りをするよう指示している。

 

Y 逮捕した者を町奉行所に引き渡すように先手組に命じている。

 

① X 正  Y 正

 

② X 正  Y 誤

 

③ X 誤  Y 正

 

④ X 誤  Y 誤

正 解
配 点

 

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