現代社会 解答 第2問 問1~5正解

第 2 問
次の文章を読み下の問い(問1 ~ 5)に答えよ。(配点 14)

 

我々は政治とどう関わるべきか。 a 民主政治 の歴史は古く、紀元前のギリシャにまで遡る。そこでは確かに人々の声が反映されたが、冷静さを欠いた浮動的な感情が反映されると政治は危機に陥った。これを衆愚政治と言う。 b 古典的著作 の節にも、人々が節度や判断力を失った混乱の先には、僭主(せんしゅ)の支配が待つとある。市民革命を経た民主政治では自由と平等を念頭に、c 多様な民意を政治に反映させ、権力を制御する様々な試み がなされてきた。しかし、現在に至っても、衆愚政治の危機が克服されたとは言い難い。大衆迎合的なポピュリズムによる混乱のなかで、慎重な民意が沈黙し、独裁的な政治が出現したこともある。近年、情報通信技術(ICT)の飛躍的発展により、我々は以前とは比較にならないほど容易に情報を入手し、自らの意見を発信できるようになった。この利便性や双方向性の向上は、国境や世代を越えた意見の交流を可能とし、政治の分野にも新境地を(ひら)いた。他方で、ICTがデマの拡散や d 犯罪 ・テロに利用されることもある。制度や技術は、運用次第で人々を幸福にも不幸にもする。人々が社会や政治に関心をもち、歴史に学び、多様な価値観や意見と積極的に接し、互いを尊重した意見の発信を行うようになれば、 e 議会制民主主義 は健全に維持されよう。そのための希望は、これからも学び続けようとする皆さん一人一人にある。

 

問1 下線部 a に関して、外国の政治制度に関する記述として最も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① イギリスの議院内閣制では首相に上院の解散権がある。

 

② アメリカの大統領制では議会に大統領の不信任決議権がある。

 

③ イギリスの議院内閣制では首相は議会に議席をもたない。

 

④ アメリカの大統領制では大統領は議会に議席をもたない。

 

問2 下線部 b に関して、国家や政治のあり方についての思想に関する記述として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① プラトンは、可視的な現実世界の探求を愛する者たちによる政治が理想であると論じた。

 

② アリストテレスは、中産市民が多数派となる共和制(共和政)を中庸を得た国制と考えた。

 

③ ホッブズは、万人の万人に対する闘争を回避するために、人々が自然権を国家から獲得したと論じた。

 

④ ロックは、政府が社会契約に違反した場合でも、人々が抵抗権(革命権)を行使して政府を変更してはならないと考えた。

 

問3 下線部 c に関連して、統治の原則に関する記述として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 国王や君主などの権力者は法に従う必要はないとする専断的な政治のあり方は、人の支配と呼ばれる。

 

② 選挙における直接選挙の原則とは、有権者がもつ一票の価値は同じであるべきとする考え方のことである。

 

③ 国家権力を分け、その担い手を分離独立させ、相互に抑制・均衡させることで、権力の濫用を阻止する考え方は、権力分立の原則と呼ばれる。

 

④ 国家からの自由とは国家権力による不当な干渉や侵害を人々が受けないことを保障しようとするものである。

 

問4 下線部⑪に関して、日本における刑事司法に関する記述として最も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 法定手続の保障には、法律の定める手続によらなければ刑罰を科せられないことが含まれる。

 

② 無罪推定の原則とは、判決が確定した後に同じ事件で再び裁判にかけられないことをいう。

 

③ 刑事事件における被告人が、弁護人を依頼することができるということは、憲法には規定されていない。

 

④ 刑事事件において有罪判決が確定した後再審によって無罪となった事例は現在まで存在しない。

 

問5 下線部 e に関して、日本の議会制民主主義に関する記述として最も適当なものを、次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 保守政党と革新政党が対抗した「55 年体制」の下では 国会の議席数において革新優位の状況が続いたとされている。

 

② 衆議院における野党が、与党の議席数を参議院において上回る現象は、現在まで生じていない状況にある。

 

③ 国政調査において証人の出頭や証言を求める権限は、憲法上、衆議院と参議院の両方に認められている。

 

④ 内閣に対して不信任を決議する権限は、憲法上、衆議院と参議院の両方に認められている。

 

設 問 正 解 配 点
問1 4 2
問2 2 3
問3 2 3
問4 1 3
問5 3 3

 

 

 

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