現代社会 解答 第1問 問5~8正解

第 1 問
次の文章を読み、下の問い(問1 ~ 8)に答えよ。(配点 22)

 

かつて日本の森林は、(まき)や木炭、材木、a 食料 など、地域住民の生活物資を生産する場所であり、人々は森林と密接に関わりながら生活していた。国内の森林の多くは、このような人との関わりのなかで、人が利用し、手入れすることで維持されてきた。しかし、b 電気・ガス の利用が広がるなど、人々の生活スタイルは変わり、森林との関わりも変化していった。また、林業が、1960年代後半以降、衰退したこともあり、現在管理が行き届かず、荒廃した森林がみられるようになっている。一方、森林は、環境保全機能を有している。例えば樹木が根を張り巡らすことによって、雨水による土壌の浸食や流出を防ぎその土壌は水を蓄え、濾過(ろか)し、水源を涵養(かんよう)する。また、樹木は、大気中の二酸化炭素を吸収する。このような機能を維持するためには人の森林への積極的な関わりが求められている。そのようななか、現在、森林を活用する新たな取組みが始まっている。ある c 自治体 では木を育てる過程で伐採される間伐材や製材の際に発生する端材を燃料とし、公共施設などの空調や給湯に使用している。こうした地域の森林を資源としていかす活動を支援するなど、d 行政による取組みもみられる。さらに、森林を対象にした e 社会的な活動 も行われている。例えば都市住民が森林の手入れを行う森林ボランティアとして下草刈りや間伐を行い、森林の維持や管理に貢献している活動がある。また、子どもたちが森林を歩き f 森林の働きを調べ、気づいたことを学校で発表する などの活動もみられる。人が森林と関わることは森林を媒介として g 個人が地域社会と関わる ことでもある。地域社会の課題解決や活力ある地域づくりを進めるためにも人と森林が積極的に関わることが期待される。

 

問5 下線部 e に関して、日本における市民や企業による社会貢献活動に関する記述として適当でないものを 次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① 社会貢献活動に取り組む団体の活動を促進するための特定非営利活動促進法(NPO法)は高度経済成長期に制定されている。

 

② 従業員がボランティア活動に参加しやすくするため、ボランティア休暇の導入に取り組む企業がある。

 

③ 地域社会でのボランティア活動を支援するなど、企業による社会貢献活動はフィランソロピーと呼ばれることがある。

 

④ 企業が行うゼロ ・ エミッションの取組みとはその活動において排出される廃棄物などをゼロにしようとするものである。

 

問6 下線部 f に関して、課題について調べたり発表したりする際の活動内容に関する記述ア~ウと、その内容を表す名称A~Dとの組合せとして最も適当なものを、下の①~④のうちから一つ選べ。

 

ア 森林のゴミ問題を解決するために地域住民でできるボランティア活動について、批判せずに自由にアイデアを出し合う。

 

イ 森林をテーマにした環境教育を実践する市民団体がどのような活動をしているのかを知るため、その団体の代表者と直接会って、詳しく話を聞く。

 

ウ 森林で放置される間伐材を有効に活用する方法について研究した結果を、他の人たちの前で報告する。

 

A インタビュー

 

B ロールプレイ

 

C プレゼンテーション

 

D プレインストーミング

 

 

① ア ー A  イ ー B  ウ ー C

 

② ア ー A  イ ー C  ウ ー D

 

③ ア ー B  イ ー A  ウ ー C

 

④ ア ー B  イ ー C  ウ ー D

 

⑤ ア ー C  イ ー A  ウ ー B

 

⑥ ア ー C  イ ー D  ウ ー A

 

⑦ ア ー D  イ ー A  ウ ー C

 

⑧ ア ー D  イ ー B  ウ ー A

 

問7 下線部 g に関連して、個人と社会との関わりについての主張や思想に関する記述として最も適当なものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① ハーバーマスは、近代人にとって自由は重荷と感じられ、自発的に服従を望むようになることがあるとして、これを「自由からの逃走」と名づけた。

 

② ニーチェは、「アンガジュマン」という言葉を用いて、社会参加の重要性を主張した。

 

③ 他人の評価を自分の行動の甚準として内面化し、周囲に同調する大衆の社会的性格を、リースマンは「他人指向型」と呼んだ。

 

④ 権力や権威に追従しつつ、弱者に対しては攻撃的に振る舞う性格を、ウェーバーは「権威主義的パーソナリティ」と定式化した。

 

問8 本文の内容と合致する記述として適当でないものを次の①~④のうちから一つ選べ。

 

① かつて人々は薪や木炭を燃料にするなど森林と密接に関わりながら生活していた訊電気などの普及により、人々と森林の関わりも変化していった。

 

② 森林の環境保全機能を維持するためには、森林に対する人々の関わりを抑制していくことが求められている。

 

③ 間伐材や製材の際に発生する端材のエネルギー源としての利用は、森林を資源として活用する取組みの一つである。

 

④ 森林を対象とした社会的な活動として、都市住民による森林ボランティアや森林での学習活動がある。

 

設 問 正 解 配 点
問5 1 3
問6 7 2
問7 3 3
問8 2 2

 

 

 

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